癒やしのお風呂
私、お風呂の時間が大好きなんです。
仕事忙しくても、帰ってきてゆっくり湯船に浸かって足伸ばして一息つけば癒やされます。
入浴剤を入れて香りを楽しんだり、好きな音楽を聞きながら浸かったり、照明を消して静かな空間を楽しんだり。
一日の中で入浴タイムが一番好きです。
(泡風呂にして喜ぶこどもたち)
子どもとのお風呂は危険がいっぱい
でも子どもができるとのんびりゆったりなんてできません。
大人にとって癒やしの場でも、子どもにとったら危険がいっぱい。
冬は風邪引かないようにしなきゃいけないし、夏は湯冷めしないようにしなきゃいけない。
石鹸で滑らないようにしなきゃいけないし、泡を食べないように見てなきゃいけないし、湯船で溺れないようにしなきゃいけません。
子どもとのお風呂は気が抜けません。
子どもとのお風呂は戦場です。
自分の髪を洗っているときに目を閉じてしまう一瞬が怖くて、子どもと入っているときは体は洗っても髪は洗えず、あとで洗面所でシャンプーだけしていた時もありました。
自分の体を拭くよりも子どもを風邪引かせちゃいけないので、それこそ自分はバスタオル巻いただけの姿で3人を順に拭いて着替えさせて・・・を繰り返したり。
実際私も子ども3人小さかったときは
『早く一人でゆっっくりお風呂に入りたい。』
そう思っていました。
願っていました。
それを目標にしていたくらいです。
末っ子が小学生高学年になったくらいから一人で入ってくれるようになり、今はやっとそれが叶いました。
長女が生まれてからなので15年くらい、かかりましたね。
そんな私が今はよその子とお風呂に入ってます。
(薔薇風呂?に入る子どもたち)
子どもと一緒にお風呂に入る仕事
昨年末から始めた介護のお仕事。
障害を持つ子どもの介護がメインです。
主な仕事は学校やデイへの送り出しの準備。
それと帰宅後の入浴介助です。
一人でお風呂に入ることのできない障害のある子どものお手伝いします。
一人で湯船の中で座ることができる子のときは、私は半袖短パン姿でシャンプーしたり、全身洗うお手伝いをします。
湯船の中で安全に座れている状態を保ちながら、歌ったり遊んだりしています。
一人で座れない子の場合は、私は水着姿で一緒に入浴し抱っこした状態でシャンプーして体を洗って、抱っこの状態で一緒に湯船に浸かります。
そのおうちにあるお風呂のおもちゃであそびます。
ひらがな表が貼ってあったり、電池式で動く水車のおもちゃがあったり、空容器があるだけでジュースやさんごっこなんかもしてあそびます。
懐かしいなぁなんて思いながら。
(大きくなってからも泡風呂で遊ぶ息子w)
介護での お風呂
障害で体が硬直したり筋緊張の強い子の場合、お湯の中は重力が弱まり緊張が緩まる唯一の場なんですよね。
普段はギューッと固く握りしめている手の指も、お湯の中だと緩んで広げられたり。
普段はピーンと伸ばしている足の膝も、お湯の中でゆらゆら揺らすとフッと溶けるように緩まったり。
お風呂の時間ってとても大切なんです。
服を脱いで全身くまなく見る事のできる時間としても大切です。
傷はないか、肌荒れしてないか、褥瘡はできていないか。
痛みを口で言えない子もいます。
麻痺の子は痛みのないままアザや傷になっていることもあります。
しっかり全身の確認が大事です。
でも障害を持つ子の家族にとって、お風呂はいちばん大変な時間。
親に余裕のあるときは楽しめますが、疲れたときや時間に追われるときはほんとしんどいですよね。
お風呂って体力もいりますし。
だからこのお仕事が必要なんですね。
週に1回でも2回でもいいからヘルパーさんにお風呂をお願いできるから助かる。
って言ってもらえてます。
不思議なもんですよね。
あんなに一人でゆっくりお風呂に入りたいと思っていたのに、
自分の子が各自で入浴できるようになったら、よその子とお風呂に入っているんですもん。
一日に3回も4回もよそのお宅でお風呂に入るんですw
ほんと不思議。
でも大切なお仕事なんだなぁと思います。
介護の世界に入らなければ知らなかったっこと。
ほんと毎日勉強です。