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「透明なゆりかご」を読みました。流産の経験と乗り越える方法

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この記事は「流産」についてふれてます。
ご注意ください。
 
沖田×華さんの「透明なゆりかご」を読みました。
これは産婦人科院で見習い看護師として働く主人公の体験をもとにした漫画です。
 

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現在放送中の「コウノドリ」もそうですが、産婦人科という女性でも知らないことの多い現場をこうやって漫画で知ることが出来るのは良いと思います。
この「透明なゆりかご」は重い内容のことも、わかりやすく書いてあります。
中でも私の心に触れた一言がありました。
 
「流産」のことについて書かれてある章に
ベビーがお腹の中で亡くなり流れる時に一緒にママの悪いこともすべて抱えて流してくれる。
お腹の中で亡くなった命。その命にはその命の使命があったのだと。
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流産の経験

私は実は3度流産しています。
 
1度目は長女と息子の間。
2度目3度目は末っ子の後に。
 
毎回のように自分を責めます。
あれがいけなかったのか、これをしたからかもしれない・・・
悔やんで悔やんで責めます。
後悔しても赤ちゃんは戻ってこない。
わかっていても「誰か」のせいにしなきゃやりきれないんです。
罪悪感でつぶされそうでした。
 
 
妊娠の10%から15%は流産になる。
そう聞いても納得できるわけありません。
なんで私の赤ちゃんなの?なんで?なんで?
答えなんてないのに求めてしまいます。
 
そしてさらにツライのは「普段通り過ごさなきゃいけないこと」
1度目の時には1歳を過ぎたころの長女がいました。
2度目3度目の時には3人の子どもたちがいました。
落ち込んでいられないことは精神的にキツかったです。
 
『亡くなった命を悔やむより今いる子どもたちをしっかり育てなきゃ』
 
落ち込んでいるとみんながそう言います。
分かってます。
わかっているんです。
でもそんな簡単に割り切れない。
無かったことのようになんてできないんです。
 
「3人いるんだからいいやん」と言われても違うんです。
もちろん3人の子どもたちは大切です。
でも亡くなった命も大切に育てたかったんです
 
「また次があるよ」と言われても違うんです。
次は次の子の命。
今回の子の命とは別なんです。
 
どうやって立ち直ったのかよく覚えていません。
子どもたちが寝静まった後に隠れて泣いて泣いてたことしか覚えてません。
子どもたちの前では涙は見せられない。
旦那に話してもわかってもらえない。
苦しかったです。
 

流産は無駄ではない

この本の中に書かれている言葉をその時知っていたら、もっと早く立ち直れたかもしれない。

救われたかもしれない。

そう思いました。

 

産まれてはこれなかったけれど、この子にはこの子の使命があってその役割を果たしていってくれたんだって思えたら、自分を責め続けることなく受け入れることが出来たかもしれない。

 
きっとこの子は私と私の周りの良くないことを一緒に流してくれたんだ。
この子は空に帰っていったけど、それがこの子の使命だったんやね。
ありがとう。
今は素直にそう言えます。

私は今3人の子どもたちがいてとても幸せです。
でもそれはもしかしたら、産まれてはこれなかった3つの小さな命のおかげなのかもしれません。

 

私が経験から学んだこと

私は1度目の流産のときは22歳で周りの友達に妊娠出産経験者もいなかったし、実家とも疎遠だったので誰にも相談できなかったことが一番つらかったです。
だからもし、流産した人がこれを読んだのなら我慢しないでください。

まずは思い切り泣きましょう。

涙は浄化作用があります。

泣くことを我慢して溜め込んでいたらいつまでたっても苦しいまま。

思い切り、涙が枯れ果てるくらい泣いていいんです。

 

自分を責めないで。

責めてしまう気持ちはとってもわかります。

でも自分を責め続けていても赤ちゃんは浮かばれないんですよね。

空に帰った赤ちゃんも「自分のせいで悲しんでいるママ」をみているのはツライと思う。

だから責めないで感謝しよう。

「短い間だったけどママのところに来てくれてありがとう。見守っていてね」と。

 

赤ちゃんのことは隠さなくていい。忘れなくていい。

私が一番つらかったことは誰にも言えなかったこと。

「誰にも私の気持ちなんてわからない」そう思ってずっと立ち直れずにいました。

誰かに話して変に気を使われるのもイヤでした。

そんなとき産婦人科で同じ経験をした人と話す機会がありました。

同じ経験者だから話せたこと、本当の気持ち。

やっと全部吐き出せて現実を受け入れることが出来ました。

ムリに誰かに話さなくてもいいけれど、聞いてほしいのなら溜め込むんでいては良くないよ。

 

そして赤ちゃんのことは無理に忘れようとしなくてもいいよ。

いつまでも悲しみ続けているのは良くないかもしれないけど、ちゃんと受け入れられたのなら無理やり忘れようとしなくてもいいと思う。

だってそんな簡単に忘れられるわけないもん。

だいじょうぶ。

いつかちゃんと優しい気持ちで空の赤ちゃんに感謝できる日が来るから。

 

パパにできること

私の読者様は意外にも男性も多いので、男性の方にお願いです。

 

流産してしまったママはとても苦しんでいます。

絶対にママを責めないでください

「重いもの持っただろ?」とか「仕事辞めないからだ」とか自分で悔やんで責めまくってますからこれ以上責めないでください。

 

言葉をかけてくれなくてもいいので一緒に悲しんでください

パパはまだ実感がなかったかもしれませんが、妊娠が分かった時から女は「ママ」になっていました。

自分の中にあった命が突然消えたのです。

そばにいてください。手を握ったりしてくれるだけでいいので。

泣きたいだけ泣かせてください。

 

しばらくは情緒不安定ですが見守っていてください

前のように戻ったと思ってもまた泣き出すかもしれません。

自分でもコントロールできないんです。

でもそうやって少しずつ進んでいこうとしているんです。

どうか大きな心でうけとめてください。

 

私が当時旦那さんにしてほしかったこと。

してもらえず悲しかったことです。

 

まとめ

私が実際経験した時は、誰かに話すこともこんなふうにブログに書くこともできなかった。

でも今はブログという場で伝えることが出来る。

流産で悲しんでいる女性は多いと思います。

読んでくれた誰かの役に少しでも立つことが出来るのなら・・・

私の経験が誰かの助けになれたら幸いです。