4月も半ば。
新入社員のひとたちはそろそろ慣れてきましたか?
後輩が入ってきた人は「人に教える」ことの難しさを感じていませんか?
人に何かを教えることって本当に難しいことだと思います。
自分が理解していないと人には教えられないし、自分の思っている通りに相手が受け取ってくれているかはわからないので、その辺を私も悩みました。
「人を育てる」って最終地点はどこですか?
「一人前」にするってどういうことですか?
最低限ひとりで困らないだけの仕事が出来ればOKですか?
教える立場の人間と同等のところまできたら「終わり」でしょうか?
わたしはその人がほかの人に「教育できるまでに理解したら一人前」だと思います。
例えば、掃除を教えます。
やり方をしっかり教えます。
ほうきで集めてチリ取りでゴミを取ってと教えます。(そんな方法今ではしないでしょうけど)
まだゴミが落ちていました。
指摘すると「掃除はちゃんとやりました!」と言います。
そりゃ確かに掃除はしたのでしょう。
言われた通り、教えられたとおり、「掃除」はしたのです。
でも「掃除すること」の意味を理解してやっていないのです。
一連の流れをすることが「掃除」ではありません。
うちは客商売です。
うちが教える「掃除」とは
お客様から見て綺麗で清潔感があり、衛生的と感じること
これが出来て「掃除」をした。と言えます。
「自分」がやったかやっていないかではなく、「お客様」からみて掃除できているか出来ていないかが問題。
お客様から見てゴミが一つでも落ちていて衛生的でない、と感じられたらそれは「掃除できてない」のです。
その意味と、掃除をする目的・理由をわかっていないと「掃除はちゃんとやりました!」と言う人間が育つことになります。
その人がまた下の人に教える時には「掃除のやり方」だけを教えるだけでしょう。
だって、それしか教えられていないのだから。
☆「やりかた・方法」だけではなく、そのことをする意味や目的・理由をちゃんと理解したうえでする。
☆できるようになる。
☆意味・目的をしっかりと第三者にも教えることが出来る。
それができたらとりあえず掃除の部分では「一人前」なのかなぁと思いました。
初めて後輩が入ってきて「先輩」になった人。
いつまで?どこまで?ゴールはどこなん?
と思ったことでしょう。
どんな仕事にも「意味」はあるはずです。
その意味を理解したうえでやっているか、ただただやっているかでは大きく違いがでます。
ぜひちゃんと「意味」を教えられる教育係になってください。