剣道昇段審査の受け方
先日息子が剣道の昇段審査に行きました。
初段です。
今まで昇級審査は毎年受けてきました。
昇級審査は各市町村単位なので近いし規模も小さいのでわかりやすかったのですが、昇段は都道府県単位になり、受審人数もかなり多く大変でした。
初めてのことだらけで不安だったので一日の流れをまとめておきたいと思います。
これは大阪の府民共済スーパーアリーナでの審査です。
各都道府県によって違いはあると思いますので注意してくださいね。
剣道昇段審査の【申し込み】
申し込み用紙に記入し、審査料3250円(平成29年現在)を添えて申し込みます。
息子の場合は中学校の剣道部顧問が受験部員まとめて申し込んでくださいました。
しかし顧問はここまで。
当日の引率は無く、あとは個人で行かなくてはなりませんでした。
(学校によると思います)
剣道昇段審査の【持ち物】
防具・竹刀・面タオル・昼食・筆記用具・登録料(初段は4650円)
筆記試験もありますので筆記用具を忘れないようにしてください!
剣道昇段審査【実技試験】
当日、大阪の府民共済スーパーアリーナは9時開場となっておりました。
それ以前は早くに着いても開いていません。
車で会場入りする場合は早めに着いて車中で道着に着替えておくと良いと思います。
9時直前は駐車場が満車になり、かなり遠い駐車場まで行ったり、空き場所を探して時間がかかっていたようです。
9時開場
会場が開いたら観覧席へ荷物を置きに行きます。
席は決まっていません。
荷物を置き、道着に着替え防具も付けたら体育館へおります。
☆基本体育館内へは受験者しか入れません。保護者は入場NGです。
体育館内は8つのコートに分かれていました。
この日は第1コートが初段・第2コートが初段二段、第3コートが二段・・・と決まっていて、入り口に書いてありました。
自分の受審する段位のコートの壁に受審番号が貼り出されているので見て確認します。
番号表を見たところ、初段受審のまずは女の子が1番から。
誕生日が受験日に近い人から順に番号が並んでいるようでした。
申し込み順などではないようですね。
受審番号が確認できたら各自防具を付けて練習可能です。
9:30整列
コートごとに番号が呼ばれ並んでいきます。
この日は第1コート初段受審者だけで200人を超えていました。
話を良く聞き速やかに動くことが大切です。
番号順に並んだら座ります。
そして、受審番号のシールが配られます。
このシールを垂れの中央にしっかりと貼り付けます。
☆シールが用意されるので事前に垂れネームは外しておきましょう。
チョークなども不用でした。(これも会場によると思います)
10:00開会式
この日は受審者が多いからなのかわかりませんが、昇級審査時は必ずあった国歌斉唱や国旗への礼などはありませんでした。(もう省略されるようになったのかな?)
大阪府剣道連盟会長からのお話が手短にあり、すぐに開始です。
剣道昇段審査<初段審査内容>
初段は切りかえし1回と互角稽古です。
蹲踞してから1分間と決まっているので切りかえしが遅く長いと互角稽古の時間は短くなります。
切りかえしは面を一回一回止めるのではなくリズムよく打つのが良いそうです。
互角稽古は短い時間にたくさん打っていくことが良いようです。
じっと待っていたり間合いをじっくり詰めるよりは、試合ではなく勝ち負けではないのでどんどん打ち込みましょう。
終わった人から順次合否が貼り出されていきます。
番号があれば合格。
無ければ不合格です。
☆実技が終わった人は会場外に出ても良いのでこの間に昼食を食べておくと良いと思いいます。
13:10実技審査終了
全員の実技審査が終わりました。
この後1時間昼食時間となっています。
が、!!
実技審査合格者はこの昼食時間に登録料の支払いしなければなりません。
これが数百人なのでかなり並びます。
☆実技試験が終わったらそのあとすぐに昼食を食べておき、実技試験が終わりそうになったら登録料を持って支払い場所の近くにいるといいと思います。
登録料は初段は4650円です。(平成29年時点)
お釣りの無いようきっちり用意しておきましょう。
支払い場所では受審段位と受審番号を聞かれます。
並ぶのが最後のほうの人は、この昼食時間中ずっと並んでいました。
1時間以上かかっていました。
練習も勉強もできません。
登録料の支払いが終われば、昼食を取ってもいいし、日本剣道形の練習をしたり、学科試験の勉強をしていてもいいです。
この1時間有効につかいたいところです。
形の練習をする場合は木刀と筆記用具も持って降りておくと良いです。
(形のあとすぐ学科試験があります)
剣道昇段審査【日本剣道形の審査】
14:20開始。
実技審査合格者の番号が呼ばれ並んでいきます。
初段は7組14人ずつの審査です。
打ち太刀・仕太刀どちらになるかはわかりません。
どちらか片方1回のみの審査です。
あやふやだったり、ぎこちない人は審査員の先生に指名されもう一度初めからやらされていました。
これはかなり緊張します。できれば避けたいところ。
しっかり練習しておきましょう。
剣道昇段審査【学科試験】
15:30 形審査終了後すぐ学科試験です。
もう一度番号順に並び、間隔を開け座ります。
垂れを外し自分の右側へ置きます。
勉強していた問題集やスマホなどすべて回収されます。
答案用紙は白紙。
まずは自分の受審段位・番号・氏名を書きます。
学科試験の注意点説明のあと、試験の問題が読み上げられます。
読み上げと模造紙に書かれた問題をもった先生がゆっくり歩くので、まずは問題を書きます。
そして答えを書きます。
答案は日本語か英語のみだそうです。
試験時間は30分。
最初の20分は立ち上がり禁止。
20分経って終わっていれば答案用紙を提出し、預けていた問題集やスマホを取って帰っていいそうです。
この試験中に日本剣道形の審査の結果が貼り出されます。
これは赤字で番号があれば不合格。
番号なければ合格だそうです。(実技とは逆です。ややこしい!)
学科試験は実際20分あれば書き終わるようで20分経過の合図とともにほとんどの人が立ち上がり始めました。
ぞろぞろざわざわしますが、まだ終わってない人は焦らず時間いっぱいあきらめないでください!
【合否発表】
学科試験の合否は、不合格者にのみ2週間以内に郵送で連絡きます。
つまり2週間以内に何も来なければ合格とのことです。
これもまたややこしいですね。
実技・形は合格したのに筆記試験のみ不合格と言う場合も多々あるそうです。
(その場合は再度学科のみ受けることができるそうですが、とっても恥ずかしいそうです)
保護者としての感想
体育館は冷えるので冬の場合、防寒対策はしっかり必要です。
ブランケット、カイロ必須です。
この会場は観覧席は土足OKでしたが、会場によりNGのところもあります。
その場合スリッパも必要となります。
中学一年生で初めて受ける場合、かなり心配もあります。
保護者は中に入れないのでソワソワします。
が、お子さんを信じて見守りましょう。
(注意されている保護者が何人かいました)
待ち時間がかなり長く、審査は一瞬です。
見過ごさないよう見守りましょう。
昇級と違い昇段は簡単には受かりません。
ダメな人も多くいました。
いかなる結果も真摯に受け入れ、さらなる修行をして出直しましょう。
(昇級のように簡単に受かると思ってお子さんを責めないでくださいね)
初めて昇段審査を受ける方の参考になれば幸いです。
検討をお祈りいたします!
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