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【薬膳】陰陽を理解して薬膳につなげる

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陰陽って何?

薬膳を学ぶために中医学を勉強していると、「陰陽」を理解する必要があります。

陰陽って何でしょう?

陰陽とは自然界にある全てのものを2分割したものです。

 

例えば

・昼ー夜

・天ー地

・日ー月

・火ー水

・男ー女

・若ー老

・広ー狭

・春夏ー秋冬

 

例えば

・熱いものー冷たいもの

・明るいものー暗いもの

・軽いものー重いもの

・上へ昇るものー下へ降りるもの

・外へ向くものー内へ向くもの

 

左側が「陽」、右側にあるものが「陰」になります。

 

「陽」は上へ、温かい、活動的なイメージです。

「陰」は下へ冷たい、静寂的なイメージです。

 これをどう薬膳につなげるのでしょうか?

 

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陰陽で炎症の出方がわかる

例えば、頭痛

頭は体の上にあります。

「陽」の気が上がっているから頭が痛くなっています。

「陽」が多い状態です。

 

例えば、下痢

お腹を下しています。下に降りるのは「陰」

「陰」が多いから下痢になってしまうのです。

 

例えば、むくみ

水分が体内に溜まっている状態です。

内に向かうのは「陰」

「陰」に偏っていると言えます。

 

これらの状態を知り、食材で「中庸」(真ん中)に寄せバランスを保つのが薬膳です。

 

陽証と陰証

「証」とは体質のことです。

陽証は「陽」の気が強い体質。

陰証とは「陰」の気が強い体質のことです。

 

陽証の特徴

イライラしやすい・興奮しやすい・のぼせる・火照る・顔が赤い・身体が熱い・便が硬い(便秘がち)などがあります。

 

陰証の特徴

落ち込みやすい・沈みがち・胃腸弱い・虚弱体質・顔が青白い・身体が冷たいなどがあります。

 

寒熱の偏りを陰陽で考えると・・・

 ・身体が熱い(火照りやのぼせ)ときは、「陽」が多いので陽を出して、「陰」を補います。

わかりやすく言うと、熱を出して冷ますものを足すのです。

 

・身体が冷たい(冷え性)ときは、「陰」が多いので陰を出して、「陽」を補います。

つまり、冷えを取り除きながら熱を補うのです。

 

不調があると身体はSOSを発信します。

その信号を見つけ、原因を調べて、不要なものは出し、足りないものを補うことでバランスを整えることが大切なのです。

 

食材で、余分なものは排出して足りないものを補うことが「薬膳」の目的です

 

これを前回の寒熱で考えると・・・

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熱い温める食材にはラム肉やもち米・鶏肉・海老・桃・みかん・たまねぎなどがありましたね。

 

寒、涼の食材には冬瓜・ごぼう・バナナ・豚肉・ほうれん草・ナス・きゅうりなどがありました。

 

つまり、「陽証」のときには身体を冷やす「寒」や「涼」の食材を食べると真ん中に近づきやすくなります。

 

「陰証」のときには「温」や「熱」の食材を使うと中庸に近づきます。

 

このように陰陽のイメージを知り、身体の状態によって寒熱の食材を使い分けることが「薬膳」になります。

 

薬で症状を止めたり抑え込むのではなく、毎日食べる食事の変化で身体のバランスを整え症状を出にくくする。

これが大切なことだと思います。