戻りたい場所はありますか?
戻りたい場所・・・って言うと過去を引きずっている感じがしてイヤだった。
いつまでも忘れられないような、前に進めていないような。
でもそうじゃなかった。
2ヶ月ぶりでもなつかしい!
末っ子が所属していた陸上チームの練習を見に行ってきました。
末っ子が卒団してから2ヶ月。
まだ2ヶ月。
でも毎日のように通っていた陸上の練習がなくなり、中学生になり生活が変わり、陸上から離れたこの2ヶ月はとても長く感じます。
もう懐かしい。
中学生になった末っ子は少しオトナになったのか陸上の練習に行くのを恥ずかしがっていました。
コーチになんて話しかけよう?
陸上部入ってないこと、なんて言われるかなぁ?
なんて心配をして。
新しいリーダー・新しいチーム編成。
知っている懐かしい人もいれば知らない新しい人もいる。
でも練習に行くとやっぱりみんな声かけてきてくれて、迎えいれてくれました。
コーチも陸上部に入らなかったことをもちろん怒るわけもなく、好きなことをしていることが一番!と言ってくれていました。
陸上を経てサッカー部に入る子もいるしバスケ部に入る子もいる。
走ることは基本だから陸上の経験は無駄にはならない。
そして末っ子の入った吹奏楽部でも、陸上長距離での肺活量や持久力が末っ子の力になっている。
すべて無駄なことなんてない。
陸上のチームは同じだったけど、通っていた小学校はみんなバラバラ。
進学した中学校もバラバラ。
久しぶりに顔を合わせた元仲間たちは「また夏にチーム同窓会したいね!」って約束をしていました。
いいなぁ。
卒団しても離れても仲良いのって。
3年ぶりの和太鼓まつり!
3年前、離婚するまでは和太鼓を習っていました。
そのきっかけとなった和太鼓まつりに行ってきました。
子どもたちが和太鼓を始めたのが9年前。
楽しそうで私もやりたくなって始めたのが5年前。
その翌年に演奏することができた憧れの舞台。
この半年後離婚して引っ越すことになりやめてしまって、それから和太鼓とは離れていました。
でもやっぱり和太鼓の音が好きで観たくて聴きたくて感じたくて行ってきました。
行っちゃうとアカンね。
やりたい。
あの音に触れるとウズウズしてくる。
胸の奥の方に響く和太鼓の音。
舞台の上の人達はみんなキラキラしていて輝いている。
パワフルでエネルギッシュ。
ほんと和太鼓が好きで楽しんでる!って感じが伝わってくる。
いいなぁ。
またしたいなぁ。
3年ぶりにご挨拶
元所属していた和太鼓チームのみなさんは私と末っ子を見つけると声をかけてきてくれました。
「元気にしてるの?」
「大きくなったねぇ!!」
そうですよね。
末っ子は3歳から和太鼓のバチを握っていたんです。
4歳からこのステージに出ていたんです。
中学生になった末っ子と私を本当にあたたかく迎えてくれました。
戻れる場所があること
離れた理由はいろいろあるでしょう。
卒業や引っ越しだけではなく、金銭面で続かなくなったり、他のことに興味を惹かれたり。
それでも「またいつでも戻っておいで」と呼んでくれる場所があるってとてもありがたいことですよね。
離れていても一瞬であのときに戻れる。
一緒の時を過ごした仲間だから、空いた時間なんて関係ない。
たくさんの言葉がなくても
どう過ごしていたのか、
何をしていたのかを聞くこともなく
「またやりたいと思ったらいつでもおいで」と迎え入れてくれる。
幸せなことだなぁと思いました。
戻りたい場所があることは過去にしがみついているわけじゃない。
みんながそれぞれ進みながらあのときと同じ場所を守ってくれている。
帰ってくる人を迎えられるように
帰る場所を失わないように
そう感じました。
一度仲間になったら一生仲間。
抜けても離れても仲間。
またやりたくなったらおいで。
いつでも戻っておいで。
私がいたときと変わらない、いやそれ以上に輝いている場所がいつでも私に「おかえり」を言うタイミングを待ってくれている。
懐かしい人達は輝いていました。
舞台の上で生き生きとして。
私も和太鼓がしたい。
見ている人が思わず体を動かしちゃうような楽しく心躍る演奏をしたい。
守ってくれているあの場所に「ただいま」と言って帰る日がくるかもしれない