甲種防火管理者の資格
今日は防災の日なので、少し因んだことを書こうかな。
先日、マンションの理事長をするにあたり、持ってなきゃいけないわけじゃないけど、持っていても損はないだろうと思い「甲種防火管理者」の資格を所得してきました。
決して消防士が好きだから見にいきたいから指導されたいから行ってきたわけではないのですよ!くれぐれもw
防火管理者とは?
防火管理者とは、多数の人が利用する建物などの「火災による被害」を防止するため、防火管理に係る消防計画を作成し、防火管理上必要な業務(防火管理業務)を計画的に行う責任者をいいます。
消防法では、一定規模の防火対象物(*1)の管理権原者(*2)は、有資格者の中から防火管理者を選任して、防火管理業務を行わせなければならないとされています。
防火管理者の選任が必要な防火対象物は、次の「防火管理者の資格」をご覧ください。
*1 防火対象物:建築物や工作物など、火災予防の対象となるもの(の全体)をいいます。
*2 管理権原者:防火対象物の所有者や借受人、事業所の代表者など、管理行為を当然に行うべき者(防火管理の最終責任者)をいいます。
防火管理者とは、簡単に言うと建物の防火管理をする責任者です。
マンションでの主な業務は以下になります。
☆防火管理にかかる消防計画の作成
☆消防訓練の実施(通報・消火・避難・誘導)
☆消火用設備の点検整備
☆避難または防火上必要な設備の維持管理
☆自衛消防組織の設置
防火管理者の資格の取り方
全国共通の資格で、各市町村の消防長が行う講習を受講すると取得できます。
だいたいが平日で、連日2日間の受講が必要なので仕事を休む必要があります。
効果測定(試験)もありますが、まず不合格はないと思って大丈夫です。
(あくまでうちの市の場合です)
☆最寄りの消防署に受講申し込みをする
写真1枚・テキスト代5500円・申込書が必要。
・今回の定員は120名(けっこうぎりぎりでした)
・年に数回しか講習のない自治体もあるので注意が必要です
防火管理者講習の内容
1日目
当日は9:00から17:00です。
持ち物は筆記用具と昼食。しっかり学びます。
初日は座学メイン。
講習内容は
・防火管理の重要性・制度について。
・火気管理
・施設・設備の維持管理
・消防計画について
火事を未然に防ぐことが防火管理業務で最も大切なこと。
なぜ火災が起きるのか「燃焼」についてや「消火の方法」「煙の危険性」や「火災時の心理と行動」についても学びました。
過去の災害事例(ホテルニュージャパン火災や千日前火災・歌舞伎町ビル火災や阪神大震災も)のビデオを見てそこから得た教訓も学びました。
マンションでも古いところは火災報知器がついていなかったり、店舗では裏の通路に段ボールが積まれているところがまだまだあるそうです。
「万が一」のために毎日の行動が大切なんですよね。
防火管理者講習2日目
2日目は煙発生装置で充満させた部屋がどんな視界なのかを体験したり、
初期消火の重要性を学び、実際の消火器で消火体験したり
消火ホースを使っての水圧の威力を体感したり
体を使って体験することが多く、また多くの消防士さんが実際に手取り教えてくださりドキドキでした❤︎(//∇//)
いえ、ちゃんとしっかり真面目に学んできましたよ!!
受講者さんは9割が男性。
30代から50代の人が多かったですね。
みなさん「会社で必要だから」とか「仕方なく来た」人が多く、消防署で消防士に囲まれて学べることを喜んでいる人はいませんでしたw
飲食店経営者や福祉施設関係の人が多かった印象です。
私は毎年マンションの消防訓練にも出ていて思うのですが、ほんと参加者が少ないんです。
250世帯約1000人が住むマンションなのに参加者が20〜30人って…
しかもほとんどが子供。
「消防訓練に行こう」ではなくて、目的は「消防車を見に行こう。乗せてもらいに行こう」
自分が住むマンションのことなのに、自分が住む場所を守るためなのに、ほんと興味を持たない人が多い。
消防訓練だけではなく、マンションの総会なども同じことが言えるのですけどね。
もっと興味を持って話し合いに加わろうとして欲しい。
他人事ではないんだよ。
管理費払えば終わりじゃないんだよ。
自分たちで運営して、より良いものにしていこうよ。
甲種防火管理者の資格を取ってみて
甲種防火管理者の次は防災管理者の資格も取ろうと思ってます。
防災の日にあたり、マンションの防火防災設備や備蓄品なども見直す必要を感じました。
個人の問題ではなく大きなマンションの問題なので一筋縄ではいかないでしょうけど、できる限りのことはしていきたいと思ってます。
みなさんも職場や地域での消防訓練、避難訓練には積極的に参加してくださいね。
もしもの時に役に立つのは知識、経験です。
一度でも通ったことのある避難経路と、煙の中初めて通る避難経路では違います。
消火器も見たことがあるだけど、実際使ったことがあるとでは大きく違います。
災害は予告してやってきてはくれません。
もしものためにしっかりとした備えをしておきましょうね。