埼玉県所沢市で「子ども・子育て支援新制度」の実施でいろいろと問題になっています。
<所沢育休退園訴訟>育休で保育継続が主流 (埼玉新聞) - Yahoo!ニュース
待機児童の多さが問題の私の住む市。
実は私も第3子妊娠した時、上の子は退園となったので、その時の話を少ししたいと思います。
☆長女は5年待ったけれど保育園には入れませんでした。
本当に待機児童の多い市です。
しかし、長女が産まれたばかりの10数年前は待機児童問題はまだそこまで大きく取り上げられていませんでした。
長女が1歳を迎えた頃、仕事をしたいので保育園に申し込んでいましたが、順番は80番目とかだった記憶があります。
(結婚して仕事はやめたので、当時は無職。そのため順位も低い。)
長女2歳で長男誕生。
長女の時のことがあるので、長男は生まれてすぐに保育園に申し込んでいました。
が、しかしもちろんすぐには入れません。
長女・長男は会社の託児所に。
そう。
何度か書いていましたが保育園に入ることが出来なかったので託児所がついているヤクルトで働き始めました。
(ヤクルトの託児所に預けながらも保育園は引き続き申し込んでいます)
長女3歳・長男1歳→まだ入れず
長女5歳(年中)になる学年なので幼稚園に入園
5歳になる学年まで待ちましたが保育園にはまだ入れず、公立の幼稚園に行くことなりました。
長男3歳→保育園入園決定!!
長女が公立の幼稚園に入園が決まり、同時に長男も4月からの保育園入園が決まりました!
幼稚園と保育園。
送迎が大変ながらも子供たちも私も新しい生活を楽しんでいました。
が、入園から1か月経った5月。
第3子妊娠発覚→休職。
上の子の時もつわりがめちゃくちゃキツイ体質でしたが、末っ子さんの時もつわりで1か月に体重が4キロ減り、何も食べられず何も飲めず脱水症状になり、仕事も産後まで休むことに。
(ヤクルトの仕事は体力勝負。つわりが落ち着いても毎日バイクで走り、重たい商品大量に持っての販売はできません(>_<)
そして、妊娠発覚の翌月6月いっぱいでの退園勧告
「退園しなさい」とハッキリと言われたわけではなかったのですが、
「待機している方が多数いらっしゃるので・・・」
「お仕事辞めて家にいるのであれば・・・」
と暗に言われました。
当時は私もまだ若く、知識もなかったし言われるがままに「そうなんだ。。。」と思い6月いっぱいで長男は保育園を退園しました。
つわりで苦しみながら3歳のやんちゃ盛りの息子を連れて、5歳の長女の幼稚園の送迎。幼稚園をいやがり毎朝泣く長女。
そりゃあもう、キツかった。。。
そして末っ子さんが誕生
長女6歳→保育園入園できますとの通知が!
年長になる学年でやっと保育園入園できるとのことでしたが悩んだ末、公立の幼稚園でようやく慣れてきたところなのでこのまま幼稚園でいくことに。
長男4歳→また同じ保育園に入園
前年2ヶ月でやめてしまった保育園でしたがまた戻れることが出来ました!
長女1歳→長男とは別の保育園なら入園可能
長男と同じ保育園は空きがなく入れませんでした。
が、違う園なら入園できます。どうしますか?とのこと。
仕事の復帰も決まっていたので、ひとまず違う園に入り、「転園」という形で長男と同じ保育園に異動できることを願う。
恐怖の3か所送迎
正直、この時の記憶がほとんど残ってないんです。
きっと精一杯すぎて余裕も何もなかったのでしょうね。
毎日を過ごすことだけでいっぱいいっぱい。
朝3人の子供を送るだけで1時間半。
幼稚園は帰りが早いから昼過ぎに長女を迎えに行き、会社内で様子を見つつ仕事をして、夕方長男を迎えに行ってから末っ子を迎えに行く。
へろへろの毎日。
布おむつ育児、完全母乳。
何に必死になっていたのかそれが正しい、そうでなくてはいけないと思い込み毎日搾乳して冷凍して保育園に預ける日々。
行事も3倍。
参観も保護者会も運動会も3か所。
でも私のからだはひとつ。
幼稚園と保育園の運動会が重なったときは泣きそうになりながら車飛ばしてどちらも行き来したっけ。
遠い思い出。
今となれば良い思い出だけど。。。
ただただ必死でがむしゃらだった。
育児を楽しむ余裕なんてなかったなぁ。。。
幸いにも3か所送迎は半年だけでした。
末っ子が長男と同じ園に転園ができたのです。
(それでも幼稚園と保育園の2か所送迎ですが。。。)
3ヶ所が2ヶ所になっただけでも有難く、負担はだいぶ減りました。
それから半年後、
長女は小学校入学。
玄関で「いってらっしゃい」で行ってくれる。
帰りもお迎えなしで帰ってくる。
なんてラクチンなの!!
長男&末っ子も同じ保育園だし、送迎はわずか10分ほどでできるように。
朝の時間に余裕を持てるようになり、私の気持ちもゆとりが出来てきた。
気付けば末っ子さん1歳前後の成長の、寝返りや伝い歩き、卒乳や離乳食などほとんど記憶がない。
いつの間にかしていて、いつの間にか終わっていた。
過ぎた日は戻らない。
もったいないことをした。
もっとひとつひとつの成長を見ていたかった。楽しみたかった。
あっという間すぎたし、余裕が無さすぎたことを反省。
所沢の保育園問題のニュースを見て、我が子たちの保育園時代を思い出していました。
働くお母さんにとって子供を預けられる場所ってとても大切です。
それがきょうだい別々でも、2か所でも3か所でも預かってくれるのなら働けるからです。
妊娠したら、育児休業に入ったら退園になるかもしれない・・・そんな不安があればきょうだいを産むのも躊躇ってしまいます。
少子化問題で対策だなんだってするのであればこんな「産めなくなる社会」をどうにかしなきゃいけなんじゃないかって思います。
こどもにとっても一度入れた保育園を退園しなくてはならなくて、長男の場合は同じ園に再入園できたから良かったけれど、そうでなかったら環境も友達もまた変わるわけで、それって子どもにとってもやはり負担だと思う。
大人の都合で子供に寂しい思いをさせることはしたくない。
小さくても子供でも覚えているものです。
この所沢問題、働くお母さんにとっても子供にとっても良い方向に行くといいなぁと思います。
ふと思い出した我が家の 一番キツかった頃の壮絶保育園時代でした。
長々とありがとうございました。