この時季だけの夜の幻想的な灯。
揺らめくように緩やかに光を放ちながらふわふわと舞うように飛ぶホタル。
なかなかここ大阪では見ることが出来ない。
ホタルは自然が残る生態系の保たれた場所でしか生きてはいけない。
水がきれいな川で、自然豊かな山にしかいないイメージ。
でも、いるんです!
この大阪にも!
見れるらしいんです!
ってことで思い立ったらすぐ行動!で昨夜行ってきました。
そこは隣の吹田市。
「千里緑地」と言う緩衝緑地。
見れるのは一般的なゲンジボタルやヘイケボタルではなく「ヒメボタル」らしい。
大阪府の準絶滅危惧種で吹田市の天然記念物。
水辺ではなく陸上で生活する種類のホタルだそうだ。
うちからは車で15分ほど。
午後8時。
日は沈み真っ暗。
でもまだまだ街中は活動時間で車も人通りも多い。
本当にこんなところにいるの?
半信半疑のまま公園内へ。
入り口は外灯もあり明るい。
少しずつ奥へ。
徐々に人の声も車の音も遠ざかる。
こんな立て看板があった。
毎日毎晩数えているらしい。
ここからはいよいよ真っ暗。
全ての外灯を消している区域。
音のない世界。
光もない世界。
ただただ真っ暗。
ここはどこ?
ほんとうに大阪?
見えないことでの不安って凄い。
普段いかに目に頼って生活しているのか改めて感じる。
すると、「ママ大丈夫?手つなごっか?」と私の左手をつかむ小6息子。
いやん♫
キュンってしちゃうわ(≧∇≦)
「こわぁい!ママどこぉ?」と私の右腕にしがみつきすでに半泣きの中2長女。
「はいはい。行くで。先進むで~」と怖がるそぶりも見せない小3次女w
そんな3人の子供たちと奥へ奥へと進む。
すると奥から点滅する小さな光が。
ん?
なんだ?
ホタルと言えばゆら~っと尾を引くような光り方のイメージ。
それが、ピカッピカッピカッと短く点滅する光が見えた。
奥に進むと数がどんどん増えていく。
これが「ヒメボタル」なのかぁ!
1分間に60回以上のストロボ光を放つらしい。
それはまるでクリスマスのイルミネーションみたい。
ゆらゆら揺らめく光ではなくピカッピカッの一瞬の光り方。
でもその小さな光は強く感じる。
いつのまにか数百匹の小さな光に囲まれていた。
なんて幻想的なんだろう。
点滅しながら飛ぶ小さな無数の光に時間を忘れる。
どれくらいそこにいただろう?
誰一人として言葉もなく,ただただ見惚れていた。
スマホなんぞのカメラでは美しさは100分の1も伝えられないね。
この思い出は記録ではなく記憶されました。
一瞬だけ姿を撮らせてもらいました。
光当てちゃってごめんね。
1センチほどの身体で、数ミリほどの光。
これがあんなに力強く見えるなんて不思議だね。
今のこの季節だけの貴重な体験がこんなに近くでできて良かったです。
ここは「吹田ヒメボタルの会」の方々が生態や生息状況を調べ保護活動をしてくださっているそうです。
人と自然との共存。
これからも大切な問題だと思います。
自然を汚したり壊したりしないよう私たちが出来ることを考え実行していく。
帰りの車の中で子供たちとそんな話をしました。
あの小さなちいさな光を守るために私一人一人が出来ること。
考えるきっかけになりました。
ありがとう。
今が一番のピークだそうです。
昨夜の数は1600匹!
今朝、紙が貼りかえられていました。
明日の雨で減ってしまうかも。
見るなら今夜が最終チャンス!?
お近くの人は是非!!