ガイドヘルパーとは?
未来ケアカレッジで介護職員初任者研修を受けるのと同時期にガイドヘルパーの資格も取得しました。
ガイドヘルパーとは正式名称を移動介護従事者と言って、障害があり1人で外出するのが困難な人のサポート・支援をする仕事です。
具体的には…
外出時の衣類の着脱のお手伝いをしたり
車椅子を押したり、
交通機関の乗り降りを手伝ったり、
食事のお手伝いをしたり、
排泄を手伝ったり、
代読や代弁をしたり、
(メニューや値札の代読や、購入の意志の代弁など)
1人では難しいことをお手伝いします。
未来ケアで資格取得
未来ケアカレッジでは、3回の講習で取得することができます。
一回目は座学でガイドヘルパーの制度や業務について、障害者福祉や心理についてなど学びます。
これは初任者研修で勉強したことと重複している部分もありました。
ガイドヘルパーのクラスは初任者研修と違い、既に介護の仕事をしている人が多かったです。
既にホームヘルパーとして高齢者の施設で働いていたり、訪問で毎日の料理や掃除の仕事をしているベテランさんが半数でした。
2日目は午前中は座学で重度障害者の人を介護する上での基礎知識を勉強し、午後からは車椅子の使い方について学びました。
実際ペアの人に車椅子に座ってもらい、重さを感じたり、段差を越えてみたり、室内で車椅子の扱いに慣れる練習をしました。
そして3日目は午前中は移動介護の注意点や技術を学んで、午後からはいよいよ実習です。
このようなカードを首から下げて、実際に車椅子で外へ出ます。
千里丘の学校から裏手にまわって坂道走行の練習や、段差の上り下りも実際の溝や公園の入り口で練習。
感じたことは、ほんと道が悪いところが多い。
道路を掘ったり埋めたりを繰り返しているところはボコボコになっているし、水はけのためなのか傾いている歩道は転びそうになるし、狭すぎる歩道や、電柱で通りにくかったり、歩道に駐輪されていたり、ゴミが置かれていて通れない道も。
学校から千里丘の駅に行くまでにたくさん感じました。
ここからは電車の乗降体験です。
まずは切符購入。
切符販売機に車椅子マークがあるって知ってました?
私は意識して見たことなくて初めて知りました。
車椅子の人(障害者手帳の人)は半額になるそうです。
さらにその付き添いの人も補助員として1人半額になります。
子ども料金ではなく車椅子マークで半額料金の切符を買うのだけど、買える購買機が限られているんです。
ほかの購買機は空いてるのに並ばなきゃいけないんですね。
これからはガイドではない時はその購買機は空けとこうとか思いますね。
切符を買って、駅のホームへ向かいます。
エレベーター狭っ!
車椅子1台しか乗れない。
先にベビーカーの人や、キャリーバックの人が乗っていたら見送らなきゃいけない。
せめて車椅子2台一度に降りれるくらいの広さがあるといいのに…。
不便さを感じました。
それでもエレベーターがあるだけで良いのかな?
さぁ、電車へ乗ります。
車椅子に座りホームのはしっこで待っていると、歩きスマホの人が車椅子にぶつかってきました。
舌打ちして去っていきました。
車椅子が悪いの?
電車がきました。
車椅子を押して乗ります。
意外とホームと車両の隙間が広い。
前輪がはまりそうで怖い。
ホームと車両の高さもけっこう差があります。
駅によって違いはあるのでしょうけれど、大変です。
高槻の駅で下車。
ここからは班ごとにわかれます。
高槻駅には松坂屋と阪急とアルプラザ?など大きな施設があります。
そこへ行き、授業で学んだトイレ介助方法の実践練習をしてきます。
まずは松坂屋へ。
B3から6階までの建物でしたが、身障者用のトイレがあるのはB1と4階のみでした。
B1の身障者用トイレは先に入っている人がいたので、入り口近くで待っていました。
しばらく待って出てきたのは健康そうな若い男女。。。
えっ?
二人で入ってたの?
なにしてたの?
本当に身障者が待っていたらとても迷惑です。
実際に利用する人が来たらすぐ出るように外で確認する人と、交代しながらトイレ介助。
教室の練習では広く左右どちらにも動けたのに、このトイレは左に隙間はない。
右片麻痺設定だったから介助はできたけれど、左半身麻痺ならこのような場合どう介助したら良いのだろう?など体験して疑問が出てきました。
練習をしてトイレを出ようとしたとき、ベビーカーを押した人とすれ違いました。
実際トイレ前の通路が狭くてすれ違えなかった。
こちらは練習なのですぐに車椅子を降りて、たたんですれ違えたのだけど実際はできない。
すれ違う場所や、トイレを待つときの待機場所も考えなければと学びました。
車椅子に座り、お店を見て回っていると、カウンターなどに飾られているものはほとんど見えず目線がかなり低いことがわかります。
通路に出ているものが意外と通行の邪魔になっていることも多かった。
通行の多いところでは車椅子の走行が危ないこともありました。
歩いていて突然方向転換する人もいるのである程度間隔を開けておく必要を感じたり、でもゆっくりだと余計に迷惑がられたり。
歩きスマホの人はほんとに視界が狭いので避けることなく突っ込んできたり。
少しの外出訓練だけでへとへとになって帰ってきました。
かなり神経を使いました。
ガイドヘルパーの資格を取得して良かったこと
車椅子の人の視点を体感できてとても勉強になりました。
車椅子の人と行動するときの注意点などもよくわかりました。
だからこそ、普段どう行動したら良いのかも考える機会になりました。
ガイドヘルパーのはたらきかたとしては事業所に登録して仕事として働くこともできるし、市に登録してボランティアとして支援することもできます。
私はどちらもしようと思ってます。
お仕事で身障者の人の余暇活動に付き添ったり、ボランティアで活動したり。
色んな経験をして学んでいけたらと思います。