<p>今週のお題「今だから言えること」</p>
私は親がニガテでした。
口うるさく、声も大きく、体も大きく、典型的な大阪のおばちゃんの母。
超亭主関白で仕事命、家ではトイレ以外席を立つことなく「おい、リモコン取れ」「おい、お茶」と常に命令口調な父。
両親は勉強しなさいとは言わなかったけど、礼儀作法やマナーについては本当にうるさかった。
厳しかったと言うより「うるさかった」のだ。
子供の頃の私にとっては。
特に食事。
お箸の使い方や、食べ方についてなどいちいち口うるさく言ってくる。
食事が楽しくなかった。
◯◯箸とかいろいろあるそれを指摘されたり、茶碗の持ち方だったり、音を立てるなだったり。
好きに食べさせてよ〜と思っていたものだ。
でも大人になってから、食べ方を褒められた。
主人と結婚する前、義両親と食事をした時だったり、仕事関係者での上司や取引先との食事の席だったり。
『毎日のクセが出る食事の場では、何気なくしていることが出てしまうもので、綺麗な食べ方をする人は親御さんにきちんと教え育てられた人だ』と言われた。
とても印象が良いと褒められたのだ。
嬉しかった。
毎日うるさいうるさいと思っていたけれど、日本人としての美しい所作、作法を知らず知らずのうちに身に付けてもらっていた。
確かに外見はカッコよくても、クチャクチャ音を立てて食べたり、お箸を刺して食べている人を見ると残念だな…と思ってしまう。
自分の子供にはちゃんと教えようって思う。
子供の頃は本当にニガテで、疎ましく思っていたけれど、私も大人になり親になり、あの頃の親の気持ちだったり、行動の意味がようやくわかるようになってきた。
子供はいつか育ち離れていく。
その時に外に出して恥ずかしくないよう育てること。
子供が恥をかくことのないよう身に付けさせておくこと。
今だから言える感謝の気持ち
「ありがとう」
なかなか面と向かっては言えないけれど感謝しています。
私も子供たちにしっかりと教え伝え継いでいきます。