うちの末っ子、小学5年生10歳女子。
学校の視力検診で引っかかりました。
毎年行われる視力検診、そこで見えにくさを疑われる子は眼科に行って検査してきてね〜と紙を渡されるのです。
うちは私も元旦那も目が悪いので遺伝もあると思います。
長女も息子も小学生高学年頃から目が悪くなり今では2人ともメガネです。
なので末っ子が検診で引っかかったと言われても
「あなたもかぁ。しゃあないなぁ〜。メガネになるならお金かかるなぁ」くらいにしか捉えていませんでした。
眼科に受診して言われた衝撃の事実
軽〜い気持ちで受診しました。
学校から用紙を貰ったら眼科を受診して、受診報告書を提出しないといけないのでしかたなく受診した程度です。
学校では視力検診に引っかかった子は優先的に席を前の方にしてくれているので、黒板が見えなくて困っていることはありません。
今すぐメガネを作らなきゃいけないわけではないだろう。
黒板が見えにくくて困るようなことがあれば作ればいいかな?
普段かけなくても困ってないから授業中だけかけるようにしてもいいし。
3番目の子どもとなればそれくらいのことだと思っていました。
しかし私だけ別室に呼ばれ眼科医に言われたことは、
「この子は心因性視力障害です。」
心因性視力障害とは?
心因性視力障害は目の検査をしても眼球に異常はありません。
視神経にも網膜にも異常はありません。
心に抱えた問題が目に影響を及ぼしているそうです。
視力検査をすると嘘を言っているわけではなく本当に見えていないらしいのです。
でも検査用のメガネをかけると見えるようになるんです。
末っ子も両目0.5しか見えていなかったのですが、検査用メガネをかけると1.0と1.2まで見えるようになりました。
しかしこのメガネには度は入っていません。
「plane」とはただのガラスとのことです。
度の入ってないダテメガネ。
ただのガラスをかけただけで見えるように感じる。
いや、実際見えるようになっているのです。
これが本当に近視や遠視の子ならばそうなるわけはありません。
これが心因性の子の特徴だと言われました。
心因性視力障害は8歳から12歳くらいの女の子に多い症状だそうです。
末っ子は10歳。
まさにど真ん中です。
心因性視力障害になる子はしっかり者の長女タイプが多いらしいです。
親は下の子にかまって忙しいのでつい我慢しがちな上の子に多くみられるんだと。
うちは一番下の末っ子ですが、きょうだいで一番のしっかり者。
一番周りを見ていて、一番気の利く子です。
だからなってしまったのでしょうか。。。
本人は見えないことにも気付いていないことが多く、たいていは学校の視力検診で見つかり、いつの間にか治っているそうです。
成長期の一時的な現象だと言われましたがとても心配です。
心因性視力障害の原因
原因はいくつかあるらしく、心が成長していく時にアンバランスになり症状が出るとの説明でした。
子ども自身はストレスだと自覚していないけれど、どこかでストレスを感じていてそれが症状として現れるのだと。
ストレスは家庭であったり学校であったり習い事であったりその子により様々です。
友達のこと、先生のこと、進路のことなどの悩みはありませんか?と聞かれました。
口には出さないけれど、甘えたい気持ちや自分を見て欲しい気持ちがあるのかもしれませんね、と。
心がSOSを出していますと言われました。
ショックでした。。。
心因性視力障害を治すには
目の病気ではないので目の治療はありません。
失明することもないそうです。
目ではなく心の問題なので、ストレスとなっているもの取り除いてあげることが必要ですと言われました。
しかし、本人に自覚がないのでそう簡単には行きません。
子どもに「何かストレスはある?」「心配なことや不安に思うことはある?」
と聞いても「ない~」と答えるだけです。
子どもはストレスをストレスと感じていないそうなのです。
家だけではなく学校の担任の先生と連絡を取りあい、学校での様子や友達との関係を聞いたり、長期的に長い目で経過観察が必要になります。
子どもの話を聞いたり、
悩みを打ち明けやすい環境を作ったり、
スキンシップを増やしたり、
この子と2人だけの時間を作ったり、お出かけしたり
甘えやすいようにしたり、心に寄り添うことが改善につながるそうです。
心因性視力障害は、メガネに憧れを持つ子がなることもあると言われました。
仲の良い友達がメガネだったり、きょうだいがかけていると大人には分からないですが「憧れ」があり、本当に見えにくくなるんだそうです。
その場合は、実際はただのガラスの度なしダテメガネをかけると良くなるそうです。
(本人にはガラスだとは言いません)
もしかしたら、長女や息子のメガネに憧れがあるのでしょうか?
がんばり屋の末っ子をがんばりさせ過ぎない
末っ子のストレスの心当たりを考えたら、たくさんありすぎました。
この一年で
・親の離婚
・引っ越し
・クラス替え
・習い事のプレッシャー(陸上)末っ子10歳、初めての壁にぶつかり中♫
・新しい習い事(バスケ)陸上大好きな末っ子、バスケを始めました♫
勉強もむずかしくなってきし、反抗期の長女や息子に八つ当たりされることもありました。
5年生の10歳の子には抱えきれないくらいのことが一年でありました。
遠くなった陸上にはバスと電車を乗り継いで一人で通っています。
ストイックで頑張り屋な末っ子、そこがこの子の良いところだと思って見守っていましたが、頑張りすぎていたのかもしれません。
陸上もとても頑張っているから、私も頑張ってほしいと思い知らず知らずのうちにプレッシャーを感じさせていたのかもしれません。
「お母さんが応援してくれるからがんばらなきゃ」
「良い結果出さなきゃ」
「期待にこたえなきゃ」
ともしかしたら思っているのかもしれません。
そんなことないのに。。。がんばることは良いことだけど、無理してがんばりすぎなくていい。
我慢しすぎないでいいよ。
甘えていいんだよ。
弱音吐いてもいいんだよ。
休んでもいいよ。
泣いてもいいよ。
どんなあなたでも大好きだよ。
愛していることを伝えようと思います。
末っ子と向き合って、心をほぐしてあげられるように。
心を休められるような安心できる場をつくってあげたい。
がんばらなくてもいい、いつでもそばにいる。
見守っているよと、褒めて、抱きしめて認める。
心配しすぎないように。
子どものプレッシャーにならないように。
近づき過ぎない程度に見守る。
次は2ヶ月後に検診です。
すぐには治るものではないそうですが、心の問題が晴れるとスッとよくなる場合もあるそうです。
末っ子も良くなるように焦らず少しずつ不安やストレスを解消していけたらと思います。
溢れんばかりの愛情はあるつもりなのに、表現下手で伝えきれてないせいで、末っ子は愛情不足を感じているのかもしれません。
反省です。
小学生の子どもが心因性視力障害と言われたら・・・
親子の関係を見直すきっかけなのかもしれません。
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近隣の小児科も歯医者も眼科もこれで探しました。