いきなり難しいタイトルですみません。
気血津液とは前回の通りです。
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今回は身体の気血水の状態を知り、その証(体質)に良い食材につなげていきたいと思います。
気血水はそれぞれに足りていないのか、流れが悪いかによって症状が異なります。
気が不足→気虚(ききょ)
気の流れが悪い→気滞(きたい)
血が不足→血虚(けっきょ)
血の流れが悪い→瘀血(おけつ)
水が不足→陰虚(いんきょ)
水の流れが悪い→水毒(すいどく)
あなたはどの症状に当てはまりますか?
気のトラブル
気虚の特徴
・なかなかやる気が出ない
・疲れやすく、すぐ横になりたい
・食欲がなく、胃もたれしやすい
・声が小さく、息切れしやすい
・風邪を引きやすい
気滞の特徴
・偏頭痛持ちである
・胸や喉がつかえた感じがする
・お腹が張っている感じがする
・ゲップやしゃっくりがよく出る
・焦りや不安感がある
気のトラブルの時に良い食材は?
雑穀類・豆類・山芋・そば・紫蘇・みかんなど
気虚や気滞の症状には疲労回復や免疫機能を高めてくれる食材が良いです。
雑穀類はお腹を強くして気を補います。
山芋は虚弱体質を改善して生命力を高めてくれます。
そばは毛細血管を強化します。
紫蘇や柑橘類などの香りは気の流れを良くして胃の調子を整えます。
血のトラブル
血虚の特徴
・髪、肌、、唇が乾燥しやすい
・まぶたがピクピクする
・手や足が攣りやすい
・寝付きが悪く、眠りが浅い
・動機や息切れがする
瘀血の特徴
・クマ、シミ、そばかすがある
・あざができやすく治りにくい
・皮膚が厚くざらついている
・便秘がちだ
・肩こりや腰痛がある
血のトラブルのときに良い食材は?
人参・小松菜・ニラ・玉ねぎ・牛肉・まぐろ・かつお・ブロッコリーなど。
血は赤い食材で作られると言われています。
人参は血を増やして目の働きを良くします。
赤身肉やレバー、まぐろなどの赤身の魚も良いです。
血が少ないと冷えやすくなるので身体を温めるしょうがやニラ、
鉄分豊富な小松菜やほうれん草も、血を増やし血の流れを良くします。
玉ねぎは血液をサラサラにするので気や血の巡りが良くなります。
胃腸を温め消化を促進し毒素を排出する効果もあります。
水のトラブル
陰虚の特徴
・夕方から夜中にかけて調子が悪くなる
・手の平や足の裏など一部に火照りを感じる
・ドライアイだ
・寝汗をよくかく
・めまいや耳鳴りがする
水毒の特徴
・むくみやすく、体が重い
・汗っかきだ
・喉が渇きやすい
・乗り物に酔いやすい
・胃腸がチャプチャプ音がする
水のトラブルのときに良い食材は?
豚肉・鴨肉・タコ・イカ・あさり・ぶどう
小豆・冬瓜・海藻類
豚肉は体液を増やして肌を潤したり便通を良くします。
鴨肉は水分代謝を正常にしてむくみを取ります。
牡蠣やタコ・イカなどはイライラやのぼせ・火照りの熱を取ります。
冬瓜は不要な水分は排出し、潤いの足りないところには届けてくれます。
もずく・ひじき・わかめなどの海藻は老廃物を排出し、免疫力を高めます。
いかがでしたでしょうか?
自分の体質が6種類のどれに当てはまるかを知り、その不調を食材で改善し調子を整える、それが気血津液弁証です。