13年前の11月20日。
私は「母」になりました。
初めての妊娠。
不安や心配の毎日。
当時19歳だった私は周りに出産した友達もいないし、結婚して実家から離れて暮らしているので相談できる人もいなかった。
これがつわりなの?
味覚が変わる。眠気がする。常にダルイ。
もぅ自分の身体が自分じゃないみたい。
不安で怖くなる。
でも、日に日に変わる自分の身体と、私の中にあるのに私の意志ではどうしようもできない命がどんどん愛おしく感じる。
私は眠いのにそんな時に限ってお腹の中では暴れて蹴って、ちっとも寝かせてくれない。
もぅ、元気な子ねぇって痛みすらも愛おしい。
出産。
女に生まれて本当に良かったと思った。
こんなかけがえのない経験ができたのだから。
痛い。苦しい。体が破壊されていく。
でも、ひとりじゃない。
私の中の命も一緒にがんばってるんだ。
誰から教わるわけでもなく、頭の骨を重ね合わせ、体をひねりながらがんばってる。
私はその呼吸にあわせて力を込める。
なんて神聖で神秘的な瞬間なんだろうって思った。
真っ赤でくしゃくしゃで決して「可愛い」わけではない。
でも、めちゃくちゃ可愛かったんだ。
産まれた瞬間から。
ふにゃぁって泣いたその声も。
ばたつかせた手も。
力強く蹴る足も。
育児は想像以上に大変だった。
泣く理由がわからない。
眠いのに寝ないのはなぜ?
なんで私が抱くと泣くの?
何が気に入らないの?
怒涛の0歳だった。
可愛さがでてくる1歳。
いろんなこと覚えて、本当に可愛い頃。
歩くこと。よちよちとおしりふりながら歩く姿♫
話すこと。片言の、親にしか伝わらないような言葉。
でも、落ちているものでもなんでもとりあえず口に入れてみるし、目が離せない!
2歳。
お姉ちゃんになりました。
お世話大好きで真似してなんでも手伝おうとしてくれたね。
でも、言葉の通じない0歳児と魔の2歳児の子育てで一番しんどかったころ。
3歳。
どんどんオマセさんに。
しっかり者でおしゃべり大好きなお姉ちゃんになってきました。
でも持病が悪化して月に一度は検診の日々。
そのたびに泣き叫ぶ声に心が裂けそうでした。
4歳。
幼稚園に入園です。
始めはいやがって泣いて泣いて。
でも、すぐに喜んで行ってくれるようになって一安心でした。
5歳。
妹が生まれました。
面倒見が良くて頼れる存在に。
お手伝い大好きでほんと小さいママみたい。
仕事復帰するに当たり、3人が別々の保育園になった。
3か所送迎の毎日。ここまでして働くことが良いのか悩んでた。
6歳。
小学校入学
親の不安や心配をよそに、子供の順応性の高さを感じました。
いろんなことに挑戦したがり、バレエを始めたのもこの頃。
幼稚園や保育園とは違う、環境の変化に親である私のほうがおいて行かれてたね。
7歳。
口が達者でそれが原因で悩むこともしばしば。
子育てについての問題や、習い事のこと、勉強のこと、どうしたら良いかわからなかった。
8歳。
友達との関係が難しくて悩んだね。
親がどこまで出て行ったら良いのか、保護者同士や、学校との関わり方が難しかったなぁ。
9歳。
算数はキライだけど、漢字は好き。
球技はニガテだけど、鉄棒やマット運動は好き。
でもとても努力家で、好きなことのためなら時間も努力も惜しまず頑張るところに、親ながら驚きました。
好きなことを伸ばしてあげたい!
手芸やお菓子つくりが好きになったのもこの頃かな?
バレエをやめてバスケに転身。親としては無理だと正直思ったよ。
10歳。
ハーフ成人式ってやつですね。
そんなの私のころにはなかったけど(笑)
「大人になること」について真面目に話をしたね。
徐々に大人になる娘に戸惑っていた頃。
11歳。
反抗期の入り口かな?
いちいち口答えするあなたに、いちいち腹を立てていた未熟な親の私。
ニガテだった友達関係も、バスケを通して変わってきた。
特定の子とだけ深く付き合うタイプが、チームの仲間や先輩と「仲間」のつながりを感じて信じられるようになってきたね。
12歳。
小学校卒業。
ミニバスも卒業。
絶対向いてないと思ったバスケ。
本当にいろんなことがあった。
無事「卒業」を迎えられるなんて思ってなかった。
もう「がんばれ!」って言えないほど充分頑張ってきたのも知ってたし、それがもう本当に限界だったのも知っていた。
仲間に支えられ、助け合い、乗り越え、バスケの技術だけでなく、人として一回りも二回りも大きくなったと感じたよ。
そして13歳になった娘。
中学校に入学し、新たな部活に挑戦。
相変わらず苦手な環境の変化や、人間関係も、今のところ順調で楽しく学校に行ってくれているので何よりです。
小さなころは泣くことや、食べないこと、寝ないことが悩みだったけど、成長とともに悩みの種類は変わり、でもいつでも常に親ってのは子供のことで何かしら悩みは尽きないものなんだなぁて思います。
「育児」は「育自」
アナタを育てることで私も一緒に育ってきた13年。
一緒に迷い、一緒に悩んで、一緒に乗り越えてきたこと、たくさんあるよね。
中学生になり、親より友達。
学校や部活の仲間との関係のほうが大切になってきたんだよね。
わかります。
友達は本当に大切だから。
でも、お願い。
アナタが鬱陶しがっても、うざがっても、お母さんは離れないからね。
お母さんはいつでも、いつまでもアナタの味方です。
怒っても喧嘩になっても、それでもアナタが大好きだし、アナタの幸せを思ってるから。
それはわかってね。
お誕生日、おめでとう!
13年前の今日、私のもとに産まれてきてくれてありがとう!
アナタの好きなドナルド&デイジーのケーキ(*^_^*)
フルーツたっぷりタルトだよ♬